占星術をかじっている人なら一度は「月は欠損」説を聞いたことがあるのではないだろうか。
本来の月の解釈でいうと、月は
- 嘘偽りのない本当の性格
- 幼少期
- 積極的に使えば一番幸せに近づけるもの
であると表現することが多い。
しかし月の欠損説では月は「自分が本質だと思っているのに、実際は致命的に自分に抜けているもの」を表すとする。
みなさんは「月は欠損」「月は本質」のどちらを支持しているだろうか。
ちなみに筆者は月は欠損とは考えていない。(月は幸せに導くものとも考えていない)
月星座の持つ能力がなくなっていくわけではなく、過剰に求めるので満たされないだけでは?というのが私の仮説である。
月はその人にとっての「当たり前」なので、並み以上に月星座のサイン・ハウスの事象を欲しがる。
→過剰に欲しがるので足りないと感じる。
→自分には月のサイン・ハウスの事象が足りないと感じる。
というループなんじゃないだろうか。
また、年齢期によって星座が変わることはご存じだろう。月の年齢域が終われば、月星座の影響は薄くなる。同様に水星期が終われば水星星座の影響も薄くなる。影響が諸に現れなくなるのは月も他の天体も同じこと。筆者は単に「月」「太陽」「水星」「金星」「火星」をフラットに見ているだけである。
要するに筆者は月星座欠損説支持者でもないし、月こそがわが本質!と主張するわけでもない。
Google先生からの情報をもとに色々な人の考察を読んだが、このような意見はなかったのでブログにしてみた。(既出だったらすみません)
月星座の過剰崇拝?のようなものは常に散見されるのでそこに一石を通じるという意味では月欠損説はとても意義があるように思える。
もっと気になる人は『月の教科書 占星術が誤解していた、この星の真相』という本で確認してみよう。
読みやすいし、一部のお偉いさんから猛反発を食らいそうな内容のわりに、とっても評判が良い本でもある。
マドモアゼル愛先生はホロスコープ界でありがちな、知識の二番煎じをしないので興味があればおすすめ。
では、月星座についての講釈は垂れたので、月の12星座ごとの偏見を書いてみたいと思う。
牡羊座:待てない。人の話を聞く能力は低くないのに、ゆっくりされると聞けなくなる。「女々しい」行動をとる人や自分が許せない。蟹座とは違う意味で子供の目線に立つことができる。面倒見がいい。
牡牛座:わがまま。自分の心に正直。自分に正直ゆえ非常識な行動をとる人がいるが、基本的に人に施してあげる性質。意外と(?)大金持ちの家庭に生まれる確率が多いわけではなさそうだが、衣食住には困らない幼少期を送るケースが多い。
双子座:勉強ができるか、そうでなければ、どこか自頭の良さを感じさせる。ただ、月の時期に適切な教育を受けないと、頭の回転が速いだけの人になってしまう。知的な生育環境が大切なので、月星座双子の子を持つ親御さんには注意して頂きたい。
蟹座:かなりの「いい人」率が高い。月星座蟹座は平和な家庭よりも苦労するような家庭に生まれやすい運命にあるようだが、本人はそれでも家族を疎ましく思っていない、というケースが多い。水の星座なので暗いと言われがちだが、月星座蟹座はいつも友達を増やしたい明るい人に見える・・・。
獅子座:VIP待遇を受ける家庭環境で育ちやすい。その後もVIP待遇が続くとは限らないが、そこで潰れずやっていけるかどうかで明暗が分かれる。月星座が獅子座の人は、人が自分のために何もしてくれない!と感じた際に、まず自分が相手に何かしてあげているか立ち止まってみよう。
おとめ座:潔癖症の人が多い。反動で奇人を極めることも。小説や音楽に没頭する傾向。本人は普通にしているつもりなのに、もの凄く批判的な物言いをしたり、相手が傷つくことをピンポイントで言ってしまいがち。水瓶座や、双子座同様、理屈っぽくてよく気が付くサインなので…。ただ、蠍座の後半・魚座の色が強いホロスコープでは月乙女座の気質は全体的に弱まる印象。
天秤座:男女でかなり性質が違うと感じる。男性は温厚なタイプ・女性は押しが強いタイプが多い。女性は押しが強くても相手に譲る態度をみせる能力の持ち主。天秤座というサインの特徴には見栄っ張りというものがある。月星座天秤座は見栄っ張りには見えないのだが、実は見栄を張っているのだろうか。月天秤は12星座のなかで一番本音を見せてくれないし秘密を話してくれないので、やっぱりわかりにくい。
蠍座:霊感が発達していたり、子どもの頃に前世の記憶を持っていたりと不思議な体験をしている人がいる。性格はよく秘密主義と形容されるが、秘密というか自分の本性を共有する相手を探しているように見える。なので突然、秘密を話してくることも。本人は自分を暗いと思っているが、傍から見れば超・社交的という人が意外と多い。とりあえず人間というものに向けるパワーが凄いので、人付き合いは狭く深くではなく、広く深く。
射手座:まったくモラルがない暴れ馬のような人物から、老成した哲学者のような人物まで幅広く存在する。いずれにせよ裏表がないという本性は共通。獅子座~蠍座の社交星座4つと比較すると見栄を張る人はきわめて少ない。
山羊座:厳格で経済的には困らない家庭で育つことが多い。(災害の度数ではこの限りではない)厳格な家庭、といってもお年寄りが多い家で育つということもよくある。月山羊座の大人は幼少期に受けた習慣を強く反映していることが多い。男女ともに年上の人物に好感を持ちやすい。
水瓶座:変人?奇人?没個性?
太陽水瓶座には「改革者」という意味があるが、月水瓶座には「個性を隠し通していた過去世」というキーワードがある。月水瓶座は太陽の水瓶座とは異なり「人と違っても大丈夫!」という価値観が皆無な人も。と思えば、変人の象徴のような人もいる。(1ハウス月の人に多い)
よって、人によってかなり性質が違うし、大事にしているものが違う。
うお座:天性の共感力・あっさりと集団に溶け込む力がすごい。月魚座の性質は表面にあらわれないこともあるが実はその人に対する影響力が強い。幼少期は愛憎や感情のしがらみが渦巻くような経験をしやすい。ひたすらぼーっとした子ども時代を過ごす人もいる。
生育環境が人格に及ぼす影響がとても大きい。誰でも受け入れる懐の深さで人から好かれる反面、寂しいと「誰でもいい」状態になりやすい。
あとがき
月星座の欠損説は当たらないと思っている人や、逆に月星座欠損説に強く賛成する人に「なるほど~」と思ってもらえたら嬉しいです。
例えば月星座獅子座と太陽星座獅子座の特徴は異なりますが、水星星座獅子座と太陽星座獅子座の特徴もまた、違うんですよね。
月だから特別ではないよ、というのが今回伝えたかったことです。
ホロスコープを学ぶ前に星座あるあるを読みあさっていたのですが、本物の占星術師が書いたあるあるより、素人があれこれ観察したあるあるのほうが当たっている事に気付きました。(あくまで筆者の感想です)
やっぱり、占星術師はちゃんと勉強する真面目な人ほど、ホロスコープ界隈にあふれる偏見に縛られやすいのかな・・・。正直、ホロスコープ界で溢れている偏見は多すぎるし有害ですらある。(特に天秤座と蠍座あたりに対する決めつけが多すぎ)
なので筆者はあるあるを自分の中でデータ化してから占星術を本格的に学びました。このブログに書いてあることは邪道かもしれませんが実践向きなはず。
ほかにもひねくれ者なりに記事を書いています。
よければチェックしてみてください。
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