Ganymede's Column
今回はDSCの星座がカスプだった際の見方について解説していきます。
ホロスコープで7ハウスの起点(DSC)の星座が7ハウスを約2度未満しか滞在していない場合のお話です。
(DSCとはそもそも7ハウスカスプのことなのですが、ややこしいのでこの記事では7ハウスの起点としています。)
そもそもDSC(ディセンダント)とは?という方は下記の記事をご覧ください。
ホロスコープのディセンダント, 7ハウスは何を表しているのか【コラム】
結論から申しますと、DSCの星座がカスプだった際は両方の星座の性質を受けます。
しかし、両者の特徴がばらばらに混在するのとはまた違います。
上のホロスコープを例に考えてみましょう。
DSCは牡牛座29度、つまりサビアンで30度です。
ご覧の通り7ハウスのほとんどが双子座になっています。
このような配置を持つ場合に起こりうる現象
それは
「DSCの星座に囚われる」ということです。
囚われるなんてなんだか怖い言い方ですね。
少し言葉を変えましょう。
多くの場合、DSCの星座を強く意識します。
それに対して次の星座は意識しにくいものです。
例えば上のホロスコープの場合
牡牛座的(DSC)な人間関係は意識しやすく、
双子座的(7ハウスメイン)な人間関係は意識しづらいということです。
わかりやすく人間関係と書きましたが
7ハウスに関連するなら、裁判・パートナー・出会い・結婚など他の事象でもアリです。
しかし、わかりやすいのが人との付き合い方でしょう。
例えば上のホロスコープを持つ人は実利的な(牡牛座なので物質的な意味で)交流を図ろうとしますが
結局のところ、いざやっていることは情報収集や会話で繋がる交流だったりします。
つまり、自分ではDSCのことをしているつもりでも実際は7ハウス的なことを実行しています。
特に周囲の人々から見た場合は牡牛座よりも双子座的な面のほうが見えやすく
この人は双子座的だなとさえ感じられているかもしれません。
これによって生じる問題点は大きく分けて2点あります。
1点目はまず、自分の目的と行動がかみ合わないこと。
上に挙げた牡牛座ー双子座間以外でも歯がゆい気持ちになることが多いでしょう。
例えば、蠍座ー射手座であれば、情のつながりと探求心でのつながり、
山羊座ー水瓶座であれば常識・社会的な付き合いと自由なヨコのつながり、という具合です。
2点目は人から見た自分と自分自身が認識している自己像の差異による苦しみです。
客観的な人ですらDSCの星座に「囚われて」しまいがちですし、
客観的な人こそ「周囲が自分をそう思っているか」わかってしまいますので、「なぜDSCの星座らしく行動しているのに次の星座のような印象を持たれやすいのか」という悩みが生じます。
気にしなければこれは問題ないのですが客観性が強い人は(特に人間関係において)
7ハウスそのものがホロスコープ上で強かったり
天秤座が強く影響している人だと思われます。
このような人たちは対人関係に価値を置くため、気にしやすいです。
さてDSCの星座がカスプだった場合、どのように問題を解決するべきでしょうか。
答えは簡単です。次の星座を意識すればいいのです。
アングルの変わりめに生まれてきたということはアプローチを変化させていく過程というのも実は人生において重要なのです。
他にもDSCの支配星を利用するというやり方もあります。
DSCの支配星が入っているハウスを強化するのです。
これによって「自分はDSC的なことをしているのに、充実感がない」という状態を軽減できるでしょう。
<参考>
12星座別守護星
牡羊座…火星
牡牛座…金星
双子座…水星
蟹 座…月
獅子座…太陽
乙女座…水星
天秤座…金星
蠍 座…冥王星(火星)
射手座…木星
山羊座…土星
水瓶座…天王星(土星)
魚 座…海王星(木星)
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